苦、しい…
何、コレ?
あたし、一体どうしちゃったの?
あぁ、これが死というものなんだろうか。
それとも、
――――私への何かの罰?
『そう』
『これは罰』
『私の大切なものを奪った罰』
だ、誰……? あなた、誰なの?
私がいつあなたの大切なものを奪ったっていうの?
『お前が私を裏切り、仲間を守ろうとした罰よ』
仲間を守る……?
あなたは誰のことを言っているの?
私に仲間なんていない、はずよ。
『…そう、あなたは忘れたというのね』
『共に戦い、過ごしてきた仲間を…』
たたかう?
――誰が、何のために?
『あなたが、仲間のために』
『――仲間が、あなたのために』
私が…仲間のために?
仲間が、
私のために?
どうして?
どうして私が戦わなければいけなかったの?
どうして仲間は私のために戦ってくれたの?
『あなたは戦う術も、理由も、仲間さえ忘れてしまったのね』
『……それでもあなたの罪はぬぐえないもの』
『でもそんなあなたに私は惹かれていたわ』
……あなた、誰なの?
私は一体どうしちゃったの?
『これはあなたの夢』
『苦しいと感じているのはあなたが罪を感じているからよ』
『私の名前は、自ずとわかるでしょう』
『あなたはわたしの眷族となるのだから』
『そしてここから逃げたいなら、もう一度私に絆を見せて』
絆?
――ふざけないでよ、今すぐ私を戻してよっ!
『じゃあ好機‐チャンス‐を与えよう』
『生き延びてごらん』
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